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minimum system 07 SIEMENS TALKBACK MODUL

1970年代 ジーメンス シトラル コンソールで使われていたトークバックモジュール。内部にアンプカードとスピーカーが内蔵され、フロントパネルにはヘッドホン端子や切り替えスイッチが設置されています。もちろんこの大きさでは低域の十分な再生は望めませんが、音の定位や解像度は驚異的なものがあります。BGM用ミニマムシステムよりDTMのサブモニター的用途に合っている解像度。ライントランスを噛ませてパソコン用モニタースピーカーとしても。フロントに内臓スピーカーをカットするプッシュスイッチもありますので、外部小型モニターに信号を送れるかもしれません。電源はDC24Vです。

iPodからのデジタル出力

iPodのオーディオ装置としての可能性。iPhoneのFMラジオやサウンド・ストリーミング アプリなど。音楽を入手するスタイルも日々変化しています。ここはやはり、iPhoneやiPodからデジタルで出力、DAコンバーターでアナログ変換したいもの。

iPodをドッグに繋げば簡単にデジタルデータを抽出できそうな気がしますが、そこはapple。ライセンス製のコマンドを本体に送らなければデジタルサウンドデータは即シャットアウトされるそうです!

そこで必用になってくるのがデジタルアウト用ドッグコネクター。現在発売されているものは、wadia 170i やイギリス、ケンブリッジ・オーディオからの iD100 ぐらいでしょうか。今後、様々なメーカーから発売される事を期待したいと思います。

※2015年現在、iD100は残念ながら製造されていない様です。

 

AES/EBU XLR OUT まで装備する出力端子類。アナログ・アウトもほしい…

minimum system 06 TELEFUNKEN v673

前回の音の良さと構成のシンプルさに気を良くし、シールドケースにマウントされた telefunken v673 に繋いで見ることに。こちらは4〜16Ω/6wの出力を持つ、フル・ディスクリート回路のパワーアンプモジュール。

とりあえず入力は0dBmで結線して見ましたが、全く何の不満もないクリアーで密度の高い超高音質アナログサウンドを奏でてくれました!音量的にもピッタリで、モジュール全面に付いているボリュームで十分コントロール可能です。

これに携帯CDプレーヤー(昔はこんなのがありました)とFMラジオアプリやサウンドストリーミングアプリが使えるiPhoneを繋げるよう3回路のセレクターを追加すれば、立派なミニマム・システムが完成しそうです!

minimum system 05

 

テーマにもしている「最小限」から構成が少しそれてきたので、例のデジタルアンプを外すことに。次に試したのは、アクティブ・スピーカーを作るため保管しておいたneumannのパワーアンプカード。preview amplifier V473C、16Ωで4wの出力が可能。ミキサー側の小型モニターやヘッドフォーンのためのパワーアンプカードだと思います。

結果は、今までの試行錯誤が無駄だったかのように、あっけなく、いい音で鳴ってしまいました… 試しに後面解放ボックスに入れたテレフンケンのビンテージユニットを鳴らしてみる。

minimum system 04 SIEMENS V275/01

iPod-audio systemを考える上で、トランスは構成もシンプルで音質も申し分ないですが、押し出し感がやや足りない…

そこで、ジーメンスのバスバーアンプをプリアンプにと試してみました。このアンプは1970年頃?のミキシングコンソールなどに使われていたsitralシリーズのアンプで、ジーメンスのミキシングアンプの中では初期~中期頃のモデルです。(このアンプ1台で30チャンネルをミックス可能らしい)

予想通り、解像度が増し、音の押し出しも強くなりました。効果は絶大!しかし、ゲインが高すぎるのか、入力を絞っても少し音が歪んでいる気が…

この音質を捨てる訳にはいかないので、改めてコネクター側の外付抵抗を見直し調整する必要がありそうです。

 

 

minimum system 03 haufe line transformer

音質調整用とはいえ無駄にボリュームが数カ所も入ってしまった今までの構成から、もう少しシンプルに haufe のライントランスを噛ませてみました。トランスの種類や特性にもよりますが、これは一番シンプルで効果が大きかった。レンジも広く中域も厚い!いろんなトランスで試してみたくなるシンプルな構成。お勧めです。

minimum system 02 EAB WVE-10

eckmillerは音楽ソースによっては、ハイがやや足らないと感じる時があるので、よりレンジの広いEAB WVE-10に交換。アナログ感が損なわれる事もなく、高域まで良く伸びる気持ちの良い音質になりました。ここまでレンジが広くなると、今度はビンテージユニットの限界を感じて、スピーカーをテスト用に使っていたbehringerのミニモニターに変更。BGMにはこういった小型モニター系のスピーカーが相性いいかもしれません。

minimum system 01 eckmiller MR90

iPodの(デジタルアンプの)ペラペラの音を、何とか聞くに耐える音質にするため、まず最初はeckmiller MR90に通してみました。eckmillerのフェーダーは、音の解像度と濃くが絶妙なバランスでミックスされた良質な(アナログ的)音質に変化すると日頃から感じていたからです。見た目の存在感も相まって、かなり聞ける音になりました。’60年代のtelefunkenビンテージ・ユニットとの相性も良くなりました。