ミリタリーグレードのパーツや航空機機で採用されている部品は、接点の信頼性や磨耗の少なさ、厳重な防湿防塵の構造など、高い信頼性のものが多くあります。このことがオーディオ的にも高音質に繋がる場合があります。何といっても見た目がカッコいいのも事実!スタジオ機器では味わえない無骨な雰囲気もいいかも。
航空機で使われているシールドケーブル(外皮はテフロン、線材はシルバーメッキ線)シャープで輝きのある高域が特徴。
ミリタリーグレードのパーツや航空機機で採用されている部品は、接点の信頼性や磨耗の少なさ、厳重な防湿防塵の構造など、高い信頼性のものが多くあります。このことがオーディオ的にも高音質に繋がる場合があります。何といっても見た目がカッコいいのも事実!スタジオ機器では味わえない無骨な雰囲気もいいかも。
航空機で使われているシールドケーブル(外皮はテフロン、線材はシルバーメッキ線)シャープで輝きのある高域が特徴。
オーディオを長くやっていると魅力的なのがハイエンド・オーディオやヴィンテージ・オーディオの世界。ハイエンドはとにかくお金がかかります。一方ヴィンテージはノウハウや不安定な動作やメンテナンスにかける情熱や忍耐が必要です。ヴィンテージやってみたいなと考えているビギナーの方へ。とりあえずケーブルやライントランス、パッシブフェーダーから始めるのがお勧めです。
オーディオと音楽を楽しんで50年近く。。。様々な装置や音源を経験してきました。AMやFMに始まりレコード、カセット、オープンリール、DAT、CD、ストリーミングやダウンロードデータ。。。最も音が良く感動的だったのが蓄音機でのモノラルSP。電気的な増幅も無く竹針のトレース。ウェスタンもチェロもレビンソンも足元に及ばない歪のない伸びのある高域とリアルで濃厚な中域と重低音。このレベルでレコード再生するには、あまりにも知識や技術、経験や財力が必要。今時のストリーミングやダウンロードデータを少しでも聴ける音質にする簡単な方法は、テープに移すこと、トランスを通すこと、真空管アンプを通すこと、かもしれません。是非試してみてください。
CDやダウンロードファイル、ストリーミングデータなど、デジタルデータはアナログ変換され再生されるにせよ、どこか薄っぺらく味気ない。確かに一見シャープで解像度の高い音のようではあるが。。。多くは良質な真空管アンプで再生すれば得られる「アナログ感」。トランジスタでもデジタルアンプでも、良質なライントランスを噛ませることで、この「アナログ感」を手軽に得られます。ファットでノリも再現されるから不思議です。
ビンテージスピーカーを輸入していると、時々配線したままの個体が送られてきます。汚くて細くて見窄らしい線材。とりあえずそのままで動作確認をするのですが、驚くほどいい音で鳴り出す物があります。ユニットの音だと思い、もっといい線材を取っ替え引っ替え試すのですが、何かが違う。。。元の汚い線材に戻してみると、またいい感じで鳴り出す。ケーブルは不思議です。見た目がショボイからと言って直ぐには捨てない様に。
モノラル時代のレコードを再生するためには、各レーベルに合ったEQカーブで補正しなければ正しい特性で再現されないことから、様々なEQカーブを切り変え可能なイコライザーアンプが必要でした。STEREO時代になって各社RIAAカーブに統一され始め、その煩わしさから解放されたのです。しかしRIAAはアメリカの規格。ヨーロッパの各レーベルは個別のカーブで補正されたものも多く存在します。
さて、位相の問題。各レーベルによって位相は統一されていないという怖い話。CDの時代になってもこの問題は引きずります。。。今まで聞いていた音楽が、実は逆相だったなんて話はよくあります。 RCAとEMIの位相は逆、グラムフォンとフィリップスも逆なのです。各レーベルの正確な位相で再生すると、音の奥行きや粒立ちが見事に生き返るのです。
オーディオにおいて電源の取り回しは、機器のグレードアップ以上に、劇的な音質改善をもたらす場合があります。日本国内の電源は、アメリカの仕様を輸入してしまったために、グランドが混在してしまうこととなってしまいました。通常は左側の長い穴側がNeutralでグランドと共有(接地)、右側がLive。全ての機器の電源を正しい極性に揃える事で、静寂性が増し音の粒立ちが明瞭になります。定位もよくなるはず。これが現在自分の機器本来の音質。
また、曜日や時間帯によっても音は変わってきます。日曜日深夜の音がいいらしい。。。 エアコンや蛍光灯を消して。
オーディオの世界では、ケーブルについて様々な考えの方がいます。ケーブルで音が変わるなんて全くのナンセンス。ホームセンターの電線で十分と言うマニアから、セットで何十万円もするアナコンダの様な極太ケーブルに24金メッキの端末処理されたホースをバイワイヤリングで4本使っているマニアまで。とはいえ、ケーブルで音質がころころ変わる事実は無視できないのが現実です。エージングも然り。電源や曜日、時間帯などなど。興味のない人々からすれば実に滑稽なのでしょう。。。
因みに白い金属は高域を、赤い金属は中低域を良く通すと言われています。また、高域は表面を、中低域は中心を通るとも。細い線材は柔らかい音質で硬い線材は硬い音質、などなど。線材にまつわる都市伝説は数々あります。経験上満更嘘でもないとは感じます。精製された7Nや8Nの銅線は確かに柔らかく情報量も多い音質ですが、半世紀以上前の線材の持つ生々しい音楽性には及ばないのが不思議です。適度に混ざった不純物の金属の仕業なのでしょうか?それとも半世紀に及ぶエージングの結果なのでしょうか?
Active Fader と Passive Faderの選択。
オーディオマニアの間で人気のあるneumann w444staやsiemens w291vstdなど、計測機器並の精度と安定した動作のプロ機とは言え、今から半世紀ほど前の電子機器、個体差による音質差は大きいのが現状です。電源やアースの取り方によっても音質は大きく変化します。また、素子劣化による故障というリスクが常に伴います。とはいえ増幅回路を持つアクティブ・フェーダーは大変魅力的です。
一方、電気回路を持たないパッシブ・フェーダーは、物理的損傷が無い限り常に安定した動作を期待できます。機種の違いによる音質キャラクターの変化も如実に現れるため「好みの音質に調整しやすい」というメリットは大きいでしょう。微細な音の再現はこちらの方が優れている印象です。
もちろんこれらプロ機は、バランス接続で設計されているものがほとんどで、インピーダンスも厳格に管理された環境で使用されることが前提になっており、特性などの資料も存在しないものが多数あります。しかしホームオーディオで楽しむためには、あまり神経質になる必要はないのではないでしょうか。
さて、アクティブ・フェーダーとパッシブ・フェーダーの選択。「どちらでもいい」と言うのが結論です。これらビンテージ・プロ機はコンシュマー・ハイエンド・オーディオとは比較出来ない音質だと個人的には感じています。
即ち「どちらもいい」のです。
是非プリアンプを外してフェーダーとパワーアンプのシンプルなオーディオ装置を試して見てください。