ジャーマンモジュールの内部配線やコンソールワイヤリングで多く使われていた単線2芯アルミ泊シールドケーブル。Neumann, Telefunken, Siemens, Eckmiller, Maihak, TAB など、ドイツビンテージスタジオモジュールの内部配線にも多く使われています。コネクター配線やラッキングに最適だと思います。硬いシールドケーブルを無理矢理曲げて配線していた、狭いラッキングの内部配線もスッキリします。
ジャーマンモジュールのワイヤリング
ジャーマンモジュールの内部を見ていつも感心させられるのが美しいワイヤリング。極細の単線を使って、確実にそして美しく配線されているのを見ているだけで時間が過ぎていきます。小さなダナーB1カセットのセレクターモジュールでさえも手抜きは一切みられません!
24V Power Supply Unit
neumann 444STA を始めジャーマン・スタジオ・モジュールの多くは24Vの直流電源を必要とします。スイッチング電源などでも動作はしますが、ノイズも多く音質に大きく影響するため、アナログ式電源装置の使用をお勧めします。いい電源装置で供給すると高域の歪み感や中低域の力が、まるで違ってきます。せっかくの超高級機器も、その性能を発揮しないまま音質を判断されている方も多く見受けられます。。。
コンソールで使われていた、モジュール専用パワー・サプライもありますが、多くは220V入力のため気軽に使うには少し面倒です。そんな中で siemens N224a やTELEFUNKEN ELA-N620 は110v入力が可能 (100Vでも可)。音もいいです。
※上:siemens N224a
※上:TELEFUNKEN ELA-N620
ジャーマン・ビンテージ・コンソールの内部配線材
おそらく1950〜1960年代のジャーマンコンソールの内部配線材。ライトグレーのケーブルはジャーマン・モジュールの内部で良く使われている芯線0.3〜0.5mmほどの単線シールドケーブル。オレンジ色、綿のケーブルは更に古い時代のものと思われます。WEの単線と似ていますが、こちらも導体の箔を使ったシールドケーブル。さて、どんな音がするのか楽しみです。
この配線の接続方法で気になったことは、各信号ケーブルのシールドがすべて極太のケーブルに繋がっていたという点。信号ケーブル0.5mmに対しシールドが落ちている線材は直径6mmほどの極太線。
各コネクターからのシールドラインは、1mmほどの銅の単線を使って、直径5mmほどの無垢材の銅棒にハンダ付けされ、黒い極太線へと繋がっている。
非売品
minimum system 06 TELEFUNKEN v673
前回の音の良さと構成のシンプルさに気を良くし、シールドケースにマウントされた telefunken v673 に繋いで見ることに。こちらは4〜16Ω/6wの出力を持つ、フル・ディスクリート回路のパワーアンプモジュール。
とりあえず入力は0dBmで結線して見ましたが、全く何の不満もないクリアーで密度の高い超高音質アナログサウンドを奏でてくれました!音量的にもピッタリで、モジュール全面に付いているボリュームで十分コントロール可能です。
これに携帯CDプレーヤー(昔はこんなのがありました)とFMラジオアプリやサウンドストリーミングアプリが使えるiPhoneを繋げるよう3回路のセレクターを追加すれば、立派なミニマム・システムが完成しそうです!