コラム:EQカーブと位相について

モノラル時代のレコードを再生するためには、各レーベルに合ったEQカーブで補正しなければ正しい特性で再現されないことから、様々なEQカーブを切り変え可能なイコライザーアンプが必要でした。STEREO時代になって各社RIAAカーブに統一され始め、その煩わしさから解放されたのです。しかしRIAAはアメリカの規格。ヨーロッパの各レーベルは個別のカーブで補正されたものも多く存在します。

さて、位相の問題。各レーベルによって位相は統一されていないという怖い話。CDの時代になってもこの問題は引きずります。。。今まで聞いていた音楽が、実は逆相だったなんて話はよくあります。 RCAとEMIの位相は逆、グラムフォンとフィリップスも逆なのです。各レーベルの正確な位相で再生すると、音の奥行きや粒立ちが見事に生き返るのです。

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