EAB WVE-16

EABのWVE-16バランス型パッシブモノラルフェーダー。あまり見かけない美しいシルバーパネル。EABフェーダーの中で最もシャープな音質。

iPod-audio cable / siemens w-shield cable

ジーメンスのデッドストックケーブルを使ったRCA/StereoMiniケーブル。解像度も高くシャープな音質。ハイも伸びるけど痩せないのが特徴。細めでしなやかなので扱いやすい。

iPod-audio cable / 軍用銀メッキシールドケーブル

ここまでシンプルな構成になると、iPod-audio間のケーブルによる音質変化が如実に表れてきます。私はオーディオに関して「原音再生」や「フラット」という言葉を全く信じていないので、このケーブルによる音質変化を積極的に取り入れています(ケーブル好きと言うこともありますが…)。ブログでは、数多く試作したiPod-audioケーブルを少しづつご紹介していこうと思います。

 

軍用の精密機器・航空機等に使用されているMIL規格の銀メッキシールドケーブル。芯線は練り線。音は高解像度です。若干銀線特有の輝きが付帯する印象。ルックスはいいのですが、芯線がやや太いのとケーブルが少し硬いのが欠点。やはり内部配線用か?

minimum system 06 TELEFUNKEN v673

前回の音の良さと構成のシンプルさに気を良くし、シールドケースにマウントされた telefunken v673 に繋いで見ることに。こちらは4〜16Ω/6wの出力を持つ、フル・ディスクリート回路のパワーアンプモジュール。

とりあえず入力は0dBmで結線して見ましたが、全く何の不満もないクリアーで密度の高い超高音質アナログサウンドを奏でてくれました!音量的にもピッタリで、モジュール全面に付いているボリュームで十分コントロール可能です。

これに携帯CDプレーヤー(昔はこんなのがありました)とFMラジオアプリやサウンドストリーミングアプリが使えるiPhoneを繋げるよう3回路のセレクターを追加すれば、立派なミニマム・システムが完成しそうです!

スタジオモジュールの内部配線材 01

neumannやsiemensなど、ビンテージスタジオモジュールの内部配線材。径2〜3mm、0.3mmほどの単線の芯線を持つシールドケーブルがよく使われている。

 

minimum system 05

 

テーマにもしている「最小限」から構成が少しそれてきたので、例のデジタルアンプを外すことに。次に試したのは、アクティブ・スピーカーを作るため保管しておいたneumannのパワーアンプカード。preview amplifier V473C、16Ωで4wの出力が可能。ミキサー側の小型モニターやヘッドフォーンのためのパワーアンプカードだと思います。

結果は、今までの試行錯誤が無駄だったかのように、あっけなく、いい音で鳴ってしまいました… 試しに後面解放ボックスに入れたテレフンケンのビンテージユニットを鳴らしてみる。

siemens w-shield mic cable

年代不明。非常に緻密な2重シールドが施され、アルミ箔、2本の吸湿材、単線2本、という大変凝った構造になっています。外径約4mmでしなやか。構造、太さ、処理のしやすさ、ハンダの乗り、ルックス、手触り、音質と全てにおいて高得点の美しいケーブル。

 

 

neumann mic cable

多数の柔らかな極細線材で構成されたノイマンのマイクケーブル。3芯撚り線、2重のシールドとシルク。繊細な音まで伝えることが出来る数少ないケーブルの一つです。構造だけでなく音質も非常に上質。

 
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EMT 2111

1980年頃?(詳細な年代は不明)EMT社設計の2111。2芯の撚り線にWシールド処理されたライトグレーのケーブル。EMTのスタジオ用機器接続や配線、ヨーロッパのクラッシック録音現場で多く使われていた伝説のケーブル。情報が適度にまとまり音の濃度が増す印象を受けます。

今から20年ほど前購入した初期ロットにはEMT 2111の刻印が。その後のロットにはGAC-2111の品番が印刷されている。現在Gothamから復刻されているGAC-2111とは内部構造も音質も別物。復刻版 ゴッサム 2111 は、より広いレンジに改良されている印象です。

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minimum system 04 SIEMENS V275/01

iPod-audio systemを考える上で、トランスは構成もシンプルで音質も申し分ないですが、押し出し感がやや足りない…

そこで、ジーメンスのバスバーアンプをプリアンプにと試してみました。このアンプは1970年頃?のミキシングコンソールなどに使われていたsitralシリーズのアンプで、ジーメンスのミキシングアンプの中では初期~中期頃のモデルです。(このアンプ1台で30チャンネルをミックス可能らしい)

予想通り、解像度が増し、音の押し出しも強くなりました。効果は絶大!しかし、ゲインが高すぎるのか、入力を絞っても少し音が歪んでいる気が…

この音質を捨てる訳にはいかないので、改めてコネクター側の外付抵抗を見直し調整する必要がありそうです。

 

 

minimum system 03 haufe line transformer

音質調整用とはいえ無駄にボリュームが数カ所も入ってしまった今までの構成から、もう少しシンプルに haufe のライントランスを噛ませてみました。トランスの種類や特性にもよりますが、これは一番シンプルで効果が大きかった。レンジも広く中域も厚い!いろんなトランスで試してみたくなるシンプルな構成。お勧めです。

minimum system 02 EAB WVE-10

eckmillerは音楽ソースによっては、ハイがやや足らないと感じる時があるので、よりレンジの広いEAB WVE-10に交換。アナログ感が損なわれる事もなく、高域まで良く伸びる気持ちの良い音質になりました。ここまでレンジが広くなると、今度はビンテージユニットの限界を感じて、スピーカーをテスト用に使っていたbehringerのミニモニターに変更。BGMにはこういった小型モニター系のスピーカーが相性いいかもしれません。

minimum system 01 eckmiller MR90

iPodの(デジタルアンプの)ペラペラの音を、何とか聞くに耐える音質にするため、まず最初はeckmiller MR90に通してみました。eckmillerのフェーダーは、音の解像度と濃くが絶妙なバランスでミックスされた良質な(アナログ的)音質に変化すると日頃から感じていたからです。見た目の存在感も相まって、かなり聞ける音になりました。’60年代のtelefunkenビンテージ・ユニットとの相性も良くなりました。