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Eckmiller w60

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リアルな中域と高い音楽性はW50後期の音質を継承している印象。エックミラー初期のレアフェーダー。この音質はw85へと受け継がれているようです。

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Eckmiller w85

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固定抵抗フェーダー最終到達点と言っても過言ではない安定した音質。国内では最も人気のあるフェーダー。その後カーボン板抵抗型へと変化して行くのですが、eckmillerの音質はしっかり継承されているところは流石です。

ジャーマン・ビンテージ・フェーダー

Eckmiller, Maihak, EAB, Neumann, Siemensなど、1950年代〜1970年代のプロ用スタジオフェーダー。この頃の音楽の多くが、これらプロ用フェーダーを通して録音されたと言っても過言ではありません。是非一度プリアンプを外し、ジャーマン・ビンテージ・フェーダーの素晴らしい音の世界を体験していただきたいと思っています。

ビンテージフェーダーのメンテナンス

厳しいプロの現場で酷使され放出されたフェーダー。半世紀の時を経て再び趣味の世界で蘇ります。

まずは簡単な動作確認と清掃。そして内部動作確認・調整・組み立て・音出し。ここまでチェックして問題が無ければビンテージ感を損なわない程度に徹底的に磨きます。そして鳴らし込みを経てペア取りへ。

※絶対にしてはいけない事は、フェーダーの隙間からCRCやスプレーグリスを突っ込む事。リボンが絡まって切れてしまいます!

 

 

幻の maihak B-W44a / B-W54a

おそらく1960年代前半。maihak の手巻抵抗フェーダー、 B-W44aとB−W54a。フロントパネルが違うものの中の構造はほぼ同じ。同時代のエックミラーなどより少し大きいサイズ。出力端子の材質も違うようです。肝心の音は、濃厚で強く抜けもいい! eckmillerとも違う、何とも形容し難い魅力的な音。

※こちらの2台は私物のコレクションですが、お探しの方いらっしゃいましたらお譲りいたします。ご希望の価格をinfo@module-audio.comまでご連絡ください。成立の方のみ返信させていただきますのでご了承くださいませ。

Eckmiller W88

上:Eckmiller W88 オリジナルカタログ

 

W85などと並び、天才エンジニア “エックミラー” 氏の才能を、強烈に感じる代表的フェーダーの一台。この強く濃厚なサウンドは、他に代え難いものがあります。

 

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Eckmiller W68 / W68ST

上:W68 mono

上:W68 ST (STEREO)

上:Eckmiller W68 オリジナルカタログ

おそらくeckmiller最初のカーボン皮膜抵抗タイプ・フェーダー。「安定した性能と音質」を両方求めるならW68かMR90でしょうか。W68STはバランス型2チャンネルパッシブ・フェーダー。カーボン皮膜抵抗が左右2枚づつ入っています。MR90の原型でしょう? 内部構造はMR90に似ていますが音質はこちらの方がより濃厚です。この頃のフロントパネルやフェーダーノブは金属製です。
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EAB WVE-10

EABのアンバランス型モノラル・フェーダー。WVE-10はダナーカセットサイズではなく4Uサイズ。端子はT2701より更にレアなTuchel 13 pinが必要。EABの中でも最もシャープな音質の1台。アンバランス接続環境ではこちらの方がいいと思います。3.5K, 5Kと抵抗値も数種類存在するようです。

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コラム:アクティブ・フェーダーとパッシブ・フェーダー

Active Fader と Passive Faderの選択。

オーディオマニアの間で人気のあるneumann w444staやsiemens w291vstdなど、計測機器並の精度と安定した動作のプロ機とは言え、今から半世紀ほど前の電子機器、個体差による音質差は大きいのが現状です。電源やアースの取り方によっても音質は大きく変化します。また、素子劣化による故障というリスクが常に伴います。とはいえ増幅回路を持つアクティブ・フェーダーは大変魅力的です。

一方、電気回路を持たないパッシブ・フェーダーは、物理的損傷が無い限り常に安定した動作を期待できます。機種の違いによる音質キャラクターの変化も如実に現れるため「好みの音質に調整しやすい」というメリットは大きいでしょう。微細な音の再現はこちらの方が優れている印象です。

もちろんこれらプロ機は、バランス接続で設計されているものがほとんどで、インピーダンスも厳格に管理された環境で使用されることが前提になっており、特性などの資料も存在しないものが多数あります。しかしホームオーディオで楽しむためには、あまり神経質になる必要はないのではないでしょうか。

さて、アクティブ・フェーダーとパッシブ・フェーダーの選択。「どちらでもいい」と言うのが結論です。これらビンテージ・プロ機はコンシュマー・ハイエンド・オーディオとは比較出来ない音質だと個人的には感じています。

即ち「どちらもいい」のです。

是非プリアンプを外してフェーダーとパワーアンプのシンプルなオーディオ装置を試して見てください。

Maihak W66c

MAIHAK W66c バランス型モノラル・パッシブフェーダー。構造はエックミラーw68などと似たカーボン皮膜抵抗。MAIHAKは美しいアルミ製のノブやのスライド部に4つのベアリングを使用しているところが構造上の特徴です。

MJ誌の特集「ドイツ業務用フェーダー5種の試聴」の中でも「もっとも力強い」「ボリュームの大小にかかわらず音量感が豊か」と評されたのがこのMAIHAK W66c。エックミラー、EAB、のパッシブフェーダーと同じ環境で比べた場合、MAIHAKが一番音が太く感じます。

Eckmiller MR90

バランス型2チャンネルパッシブフェーダー。構造はエックミラーw68などと似たカーボン皮膜抵抗が左右2枚づつ入っています。Eckmiller はアナログ的音の濃さと解像度の高さを、絶妙なバランスで合わせ持つ音質が魅力的です。左右独立のスライドノブも使いやすい。フロントパネルは樹脂製。ルックスも決まっています!

上:モノラルのMR90。こちらの方が若干セパレーションが良い感じがする

上:シリアル300番台の初期型MR90。W68 St と同じ金属製のフロントパネル

上:非常に珍しい4ch仕様のMR90。これ1台に8枚のカーボン皮膜抵抗板が入っている!!  マルチ派の方にはいいかも。

EAB W66a

EABのW66a バランス型パッシブモノラルフェーダー。W66より中域が厚く太いサウンド。高域の伸びも損なわれていないので、新しい音楽ソース帯域も再生できます。フロントパネルもW66とは違いフラット。今まで集めた中では、これがベスト・オブ・EABでしょうか。

EAB W66

EABのW66バランス型パッシブモノラルフェーダー。EABは60年代〜70年代にドイツの放送局や録音スタジオで使われていた業務用フェーダー。カーボン皮膜抵抗を使用したものが多く、フェーダーのスライド部に多くのベアリングを使用しているところが構造上の大きな特徴です。音質は太いアナログサウンドを保ちつつもシャープで解像度の高さが印象的。

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EAB WVE-16

EABのWVE-16バランス型パッシブモノラルフェーダー。あまり見かけない美しいシルバーパネル。EABフェーダーの中で最もシャープな音質。