ジャーマン・ビンテージ・フェーダー

Eckmiller, Maihak, EAB, Neumann, Siemensなど、1950年代〜1970年代のプロ用スタジオフェーダー。この頃の音楽の多くが、これらプロ用フェーダーを通して録音されたと言っても過言ではありません。是非一度プリアンプを外し、ジャーマン・ビンテージ・フェーダーの素晴らしい音の世界を体験していただきたいと思っています。

minimum system 10

以前ご紹介したノイマンのユーロカードアンプV473Cの後継?、preview amplifier V473D。同じく16Ωで4wの出力が可能なパワーアンプ。haufeトランス入出力。V473Cとはピンアサインが違う様です。音もいいのでシャシーにマウントするかアクティブスピーカとしてキャビネットに埋め込むか、悩むところです。

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minimum system 09 SIEMENS v273m

ジーメンス1980年代のシトラルモジュールv273m 。入出力にhaufeのトランスを搭載したトランジスタアンプ。フロントにボリュームがあるのですごく使いやすいアンプです。手持ちのスピーカーと電源、iPodを繋いで完成です。ルックスも格好いい!

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ビンテージフェーダーのメンテナンス

厳しいプロの現場で酷使され放出されたフェーダー。半世紀の時を経て再び趣味の世界で蘇ります。

まずは簡単な動作確認と清掃。そして内部動作確認・調整・組み立て・音出し。ここまでチェックして問題が無ければビンテージ感を損なわない程度に徹底的に磨きます。そして鳴らし込みを経てペア取りへ。

※絶対にしてはいけない事は、フェーダーの隙間からCRCやスプレーグリスを突っ込む事。リボンが絡まって切れてしまいます!

 

 

siemens V275

上:siemens V275 / 0

上:siemens V275 / 01

SIEMENS Bus Bar Amplifier V275。トランス入出力、フルディスクリート回路の高音質ミキシングアンプ。1台で30チャンネルを受けることが可能です! 出力は+6db~+22dbまで増幅。SITRAL モジュールサイズ。贅沢ですが、入力ゲインを調整すればプリアンプとしても使えます。

siemens V274

60年代~70年代SITRALコンソールで使用されていたSIEMENS アイソレーティング・アンプV274。トランス入出力フルディスクリート回路。出力は-9db~+6dbまで、5つのゲインを選べるよう設計されています。SITRAL モジュールサイズ。オーディオで使うには入力オーバーにならないようゲインを調整する必要があります。音いいです。

上:こちらもV274  フロントパネルに放熱用のスリットが入っている。若干部品構成も違う様です。??

幻の maihak B-W44a / B-W54a

おそらく1960年代前半。maihak の手巻抵抗フェーダー、 B-W44aとB−W54a。フロントパネルが違うものの中の構造はほぼ同じ。同時代のエックミラーなどより少し大きいサイズ。出力端子の材質も違うようです。肝心の音は、濃厚で強く抜けもいい! eckmillerとも違う、何とも形容し難い魅力的な音。

※こちらの2台は私物のコレクションですが、お探しの方いらっしゃいましたらお譲りいたします。ご希望の価格をinfo@module-audio.comまでご連絡ください。成立の方のみ返信させていただきますのでご了承くださいませ。

minimum system 08 neumann O470

1980年代、neumann O470。Low / Hight ゲインに対応した2系統の入力を持ち、10Wのパワーアンプカードとスピーカーシステムを内蔵するコンソール用アクティブスピーカー(トークバックモジュール)。独立した密閉式スピーカーシステムをマウントする構造になっているため、小音量であればこのままで普通に音楽再生が可能。都市部の狭い住宅環境ではこれで十分と思えてしまいます。しかし10Wも出力があるので小型モニタに引き出して鳴らしてみたくもなります。

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minimum system 07 SIEMENS TALKBACK MODUL

1970年代 ジーメンス シトラル コンソールで使われていたトークバックモジュール。内部にアンプカードとスピーカーが内蔵され、フロントパネルにはヘッドホン端子や切り替えスイッチが設置されています。もちろんこの大きさでは低域の十分な再生は望めませんが、音の定位や解像度は驚異的なものがあります。BGM用ミニマムシステムよりDTMのサブモニター的用途に合っている解像度。ライントランスを噛ませてパソコン用モニタースピーカーとしても。フロントに内臓スピーカーをカットするプッシュスイッチもありますので、外部小型モニターに信号を送れるかもしれません。電源はDC24Vです。

Klangfilm KL-V 002 / mono tube preamplifiers 1957

1957年製、クラングフィルムのプリアンプ。美しすぎる部品構成とワイヤリング。何度眺めても飽きません。50年代の映画音響システム用ですので、現代の音楽ソース帯域、特に高域は望めませんが、中低域はすばらしい強さを持っています。ボーカルやホームシアターでは発揮することでしょう。この頃のアンプの多くは、パワーアンプから電源の供給を受けるため(このアンプの場合はKL-V 502から)プリだけを使う場合、別途電源部を製作しなければならないので注意が必要です。

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24V Power Supply Unit

neumann 444STA を始めジャーマン・スタジオ・モジュールの多くは24Vの直流電源を必要とします。スイッチング電源などでも動作はしますが、ノイズも多く音質に大きく影響するため、アナログ式電源装置の使用をお勧めします。いい電源装置で供給すると高域の歪み感や中低域の力が、まるで違ってきます。せっかくの超高級機器も、その性能を発揮しないまま音質を判断されている方も多く見受けられます。。。

コンソールで使われていた、モジュール専用パワー・サプライもありますが、多くは220V入力のため気軽に使うには少し面倒です。そんな中で siemens N224a やTELEFUNKEN ELA-N620 は110v入力が可能 (100Vでも可)。音もいいです。

※上:siemens N224a

 

※上:TELEFUNKEN ELA-N620

siemens 1芯シールドケーブル 1960年代

1960年代、ジーメンスの1芯シールドケーブル。芯線は0.5mmほどの撚り線、線自体の太さは2mmと、かなり細めのケーブルです。Klangfilmやジャーマンビンテージアンプの内部配線にいいかもしれません。

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iPodからのデジタル出力

iPodのオーディオ装置としての可能性。iPhoneのFMラジオやサウンド・ストリーミング アプリなど。音楽を入手するスタイルも日々変化しています。ここはやはり、iPhoneやiPodからデジタルで出力、DAコンバーターでアナログ変換したいもの。

iPodをドッグに繋げば簡単にデジタルデータを抽出できそうな気がしますが、そこはapple。ライセンス製のコマンドを本体に送らなければデジタルサウンドデータは即シャットアウトされるそうです!

そこで必用になってくるのがデジタルアウト用ドッグコネクター。現在発売されているものは、wadia 170i やイギリス、ケンブリッジ・オーディオからの iD100 ぐらいでしょうか。今後、様々なメーカーから発売される事を期待したいと思います。

※2015年現在、iD100は残念ながら製造されていない様です。

 

AES/EBU XLR OUT まで装備する出力端子類。アナログ・アウトもほしい…

Unitran Line Transformer

オランダのレコーディングスタジオミキサーコンソールから取り外されたUnitranビンテージライントランス。ダナーカセットB1サイズのブランクパネルにマウントしました。インピーダンス600Ω/600Ω、レシオ1:1、オランダ製(おそらくJSのOEMだと思いますが詳細は不明)。広いレンジと音のまとまり感を得られる超高音質プロ用ハイクオリティートランスです。
こういった上質なライントランスは、圧縮されたデジタル音源やサウンドストリーミング音源を通しても効果的です。まとまり感ある濃いアナログサウンドの再生が期待できます。

Lundahl Line Transformer

スウエーデンの業務用トランスメーカーLundahl。同社のハイインピーダンスライントランス LL1521Dを、siemensのダナーカセットB1サイズにマウント。若干ハイを押さえ音のまとまり感と濃度を得たい音源に効果を発揮すると思います。

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